Windowsタブレット、iPadと比べて安価なandroidタブレットですがサイズもスペックもまちまちでどれを選べばいいか分からなくなりませんか?今回はサイズ、スペックから用途別にお勧めなandroidタブレットをチョイスしてみました。

スペックの見方
スペック表を見るだけで嫌になるという人もいるかと思いますが、いくつかのポイントさえわかってしまえば難しいことはありません。
CPU
スペック表の中で一番大切なポイントはCPUです。このパーツがタブレットの性能の殆どを決めます。
4コアか8コアか?
CPUには4コア(クアッドコア)と6コア(ヘキサコア)、8コア(オクタコア)があります。コア数が多いと並列処理できるスレッド(命令)が増えるので一定時間内の処理能力が上がります。
・4コアはネットサーフィンや電子書籍を読む、軽いゲームに向いています。
・6コア、8コアは処理の重い画像編集、動画視聴や3Dゲームに向いています。
クロック数は?
CPUには動作クロックがあります。動作クロックはCPUが一秒間に行う計算の数です。数字が高いほど高性能です。低いといわゆる「もっさりした」操作感になります。「サクサクな」操作のためには2GHz以上がお勧めです。
・1.3GHz前後はネットサーフィンや、SNS、電子書籍閲覧に向いておりゲームなどにはあまり向きません。
・1.5~2.0GHzは比較的処理の重い画像編集、動画視聴や、SNS、ソーシャルゲームに向いています。
・2.5GHz以上は比較的処理の重い画像編集、全画面での動画視聴、SNS、3Dゲームに向いています。
メモリ
RAM、メモリなどと呼ばれるパーツです。容量は多いほど良いです。最近では1GBの物はあまり見なくなりました。クロック数にもGという単位が使われていて紛らわしいですが、1Gはおおよそ1000倍という意味です。1GBは1600万画素のデジタル一眼で撮った写真がおおよそ200枚入るくらいの容量です。
・1GB、ネットサーフィン、電子書籍閲覧、SNS、その他アプリによっては動かないものもあります。
・2GB、画像編集、動画視聴、SNS、ソーシャルゲームなど。
・3~4GB、マルチタスクで多くのアプリを同時に立ち上げて使うような場合、全画面での動画視聴、画像編集、SNS、ゲームなど。
ストレージ
データやアプリを保存しておくための内部メモリ(記憶)です。
最近の機種はマイクロSDカードで容量を補うことができますが、外部メモリにアプリをインストールするとアプリのレスポンスが下がることもあります。またアプリが外部メモリに移せない場合があるので、内部メモリは多い方を選ぶことをお勧めします。
16GBでは動画などを保存するには少し小さすぎます。できれば32GB以上を選びましょう。
サイズ

液晶サイズ
6、7インチから12インチまでありますが、用途に応じたサイズを選びます。
・7インチ…ネットサーフィン、読書、軽いゲーム、持ち運びが容易
・8インチ…ネットサーフィン、読書、ゲーム、動画視聴、画像編集。持ち運びが容易
・10インチ以上…3Dゲーム、動画視聴、画像編集、マルチタスクでの作業。持ち運ぶにはかさばる。
解像度
1024x600、1280x800、1920x1200などがありますがこれは液晶画面を構成する点(画素・ドット)の数を意味します。大きいほど画面が綺麗に見えます。
・7インチクラスは1024x600が普通ですが、旧機種には1280x720といった物もありました。
・8インチなら1280x800,1920x1200といったサイズです。画素数が多い方が画面が綺麗です。
・10インチ以上は1280x1200以上が良いでしょう。過去には2540x1440など2K画質のものも存在しました。(参考:ipad air 10インチ1,640 x 2,360)
パネルの種類
現在は視野角が広いIPS液晶が主流です。古い機種だと視野角の狭いTFT液晶のものもあります。IPS液晶の物を選びましょう。
メーカー | NEC | NEC | NEC | Lenovo (直販) | Lenovo | Lenovo (直販) |
品番 | Lavie TAB TE708KAS | Lavie TAB TE508KAS | Lavie TBA TE507KAS | Lenovo TAB M8 ZA5F0024JP | Lenovo TAB M8 ZA5G0084JP | Lenovo TAB M7 ZA550230JP |
発売日 | 2020-01-23 | 2020-01-23 | 2020-01-23 | 2020-7-2 | 2019-11-15 | 2020-4-28 |
OS | Android9.0 | Android9.0 | Android9.0 | Android9.0 | Android9.0 | Android9.0 |
ネットワーク | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi | Wi-Fi |
ストレージ | 64GB | 32GB | 32GB | 64GB | 16GB | 32GB |
メモリ | 4G | 2G | 2G | 4G | 2G | 2G |
CPU | HelioP22T | HelioA22 | MT8321 | HelioP22T | HelioA22 | MT8321 |
クロック数 | 2.3GHz | 2GHz | 1.3GHz | 2.3GHz | 2GHz | 1.3GHz |
コア数 | 8コア | 4コア | 4コア | 8コア | 4コア | 4コア |
GPU | PowerVR Rougue GE8320 | PowerVR Rougue GE8320 | Mali-400 | PowerVR Rougue GE8320 | PowerVR Rougue GE8320 | Mali-400 |
GPS | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
Bluetooth | 5 | 5 | 4 | 5 | 5 | 4 |
加速度センサ | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 |
本体I/F | microUSB | microUSB | microUSB | microUSB | microUSB | microUSB |
画面サイズ | 8インチ | 8インチ | 7インチ | 8インチ | 8インチ | 7インチ |
液晶 | IPS | IPS | IPS | IPS | IPS | IPS |
解像度 | 1920x1200 | 1280x800 | 1024x600 | 1920x1200 | 1280x800 | 1024x600 |
価格(税込) | 30,600 | 22,374 | 18,199 | 26,294 | 14,994 | 10,930 |
HUAWEIについて
米国と中国との貿易摩擦の影響によって、現在HUAWEIのタブレットにはGoogle Playがインストールされていません。
後からインストールできないことはないようですが、イレギュラーな方法を使ってのことなので自己責任でということになります。
価格が安く性能が良い製品も多いのですが、初心者向けではありません。
旧機種は選ばないほうがいいのか
現在流通しているandroidタブレットのOSには最新のandroid11から型落ちのandroid4.2までありますが、セキュリティの問題などで基本的にはandroidのバージョンは高い方がお勧めです。
またアプリによっては動作環境をandroid4.4以上などと指定していることもあり、あまり古いバージョンでは動かないものもあります。逆に最新のandroidでも互換性の問題がある場合もあります。
ただ、旧機種の場合、CPUやGPUの性能や、液晶の解像度が突出して高かったりすることがたまにあります。こだわりがある様であればあえて旧機種を選ぶという選択肢もあります。
しかし、BluetoothのバージョンやWi-Fiの規格が古かったり、また旧機種の場合はOSのアップデートはないので、セキュリティ上のリスクを承知の上でということになります。
ただ、最近のタブレットはバッテリーの容量改善など改良されているところもあり、同じ1.3GHzのCPUでも新しい機種はCPUが新しい型のものに代わっているので、こだわりがなければ新しいものがお勧めです。
android go エディションとは
android go エディションとはローエンドデバイス(性能の低いタブレット)のために作られた規格です。操作の簡略化されたアプリやOSの仕様により初心者にも使い易く作られています。
ただし使えるアプリの容量が40MB以下アプリの使用するメモリは50MB以下という制約があるほか、あらかじめインストールされているアプリも少ないものになっています。
用途別お勧めタブレット
以下におおよそのスペックから用途別にお勧めのタブレットをまとめててみました。
~7インチ読書・ネットサーフィン・SNS
画面サイズが一番小さく片手でも持てるサイズです。CPUパワーがないのであまり重い作業は出来ません、ネットを見たり、読書したり、SNSなどに向いています。
7~8インチ読書・動画視聴・ソーシアルゲーム・SNS
片手で持つには少し大きいサイズの機種です。CPUパワーはそこそこあるので、instaに上げる画像を編集したり、ソーシャルゲーム、動画視聴に向いています。
8~10.1インチ動画視聴・SNS・3Dゲーム・画像編集
8インチから10.1インチのCPUパワーがある機種です。10.1インチのクラスは防塵・防滴対応のものもあります。動画を全画面で見たり、3Dゲームをしたり、画像編集などに向いています。
まとめ
今どきのandroidタブレットについて解説してきましたが、現在国内で入手できるandroidタブレットはHUAWEI、Levnovo、NEC、ほか格安タブレットのみになってしまっています。
冒頭でも述べた通りandroidタブレットのメリットは価格が安いこと、自分の使いやすい仕様にカスタマイズできるなどのメリットに加えて、読書・動画・ゲームに強いのも特徴です。ぜひ、皆さんも自分の用途に合わせた自分だけの一台を手に入れてください。
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