Windows10で楽しむWindows 98/XP/7ゲーム(3)DOSBox入門編

最近Steamに登録されたEmpireの「NavyStrike」というタイトルがSALEで¥104だったので試しに買ってみました。発売は1995年。DOS上で動く、まさにレトロゲームです。実は私が初めて手に入れたDOS/V機用のフライトシムでもあります。

元はDOSソフトの「NavyStrike」ですがSteam版はDosBOXがバンドルされていて、Windows10上でも簡単に動くのですが、起動してみると、320x240の荒い画面が表示されてBGMも鳴りません。

ユーザーレビューを見ても、皆さん初期設定が出来なくて困っている様子です。ところがいじっているうちに偶然、初期設定画面の表示方法見つけました。そこで今回はDOSBox入門編としてこのNavyStirkeを取り上げてDOSBoxの簡単な使い方を解説していこうと思います。

このゲームはMS-DOSベースのゲームなのでMS-DOSのエミュレーターのDOSBOX上で動くようになっています。Steamのショートカットから起動するとDOSBOXは設定ファイルの通りNavyStrikeを自動的に起動するようになっています。

ここでまず。初期設定を行うにはNavyStrikeを設定モードで起動しなければなりません。
そこでDOSBOX.confを編集してこれに変更を加えます。

DOSBox.confの編集

1.Steamのインストールフォルダ内にあるNavyStrikeがインストールされたフォルダ「StrikeDOSBox」を開く

2.「DOSBOX.conf」をメモ帳で開く

3.「DOSBOX.conf」を編集する。

DOSBox.confを開くと最後の方に以下のような3行があると思います。

mount c .\strike
c:
strike

最初の一行はDOSBoxのコマンドで「.\strikeというフォルダをドライブCに割り当てる」という意味です。次はMS-DOSを使ったことのある人ならおなじみの「Cドライブをカレントドライブにする」です。最後「stirke」はNavystrikeを起動するという意味になります。設定画面を表示させるにはNavyStrikeををコマンドから呼び出すので最後の一行を変更します。

stirikeの頭に#をつけて
#strikeとします

4.変更したら保存してDOSBox.confを閉じます。

DOSBoxの起動

NavyStrikeのショートカットをダブルクリックするとDOSBox単体が起動します。

DOSBOXの画面…懐かしのDOSプロンプトのような画面が起動します。

プロンプトで「strike/?」と入力してenterキーを押します。

NavyStrikeの設定

1.「Colour Options」という画面が表示されます。

640x400 SVGA-hi resの「3」を入力します。

2.「Music Options」という画面が表示されます。

Adlib/Sound Blasterの「2」を入力します。

3.「SFX Options」という画面が表示されます。

Sound Blasterの「4」を入力します。

4.「Sound on ground」という画面が表示されます。

Hi qualityの「2」を入力します。

5.「Soundo on air」という画面が表示されます。

Hi qualityの「2」を入力します。

6.最後に「Selected Options」という画面が表示されますので

「Y」を入力します。

7.オープニング画面が640x400ドット表示に変わって設定終了です。BGMもなるようになりました。

設定前(320x200)
設定後(640x400)

8.設定がうまくいったらDOSBOX.confを開いて最後の

#strike

から#を削除します。

strike

9.以降は設定された状態でゲームが起動します。

終わりに

余談ですがこの「NavyStrike」は戦闘機同士のドッグファイトの他にストラテジー要素があったり、バーチャルコクピット画面があったりと1995年当時としてはなかなか意欲的な作品だったのですが、VBE互換のグラフィックボードでないとうまく動きませんでした。

私は当時MGAのMilleniumというどちらかというとゲーム向きではないビデオカードを使っていたので。まずゲームの画面自体が表示できませんでした、そこでRead.Meを頼りにSciTechSoftwareのUNIVBEというドライバを航空便で取り寄せて、当てることで何とか起動にこぎつけました。

それ以外にもDOSゲームにおなじみのコンベンショナルメモリの問題もありましたが、バーチャルコクピットがPOVに連動してグリグリ動く様子には感動しました。Pentium 100MHzには少々重かったですが。

そういえば初めてTombRaiderをプレイしたのもMillenumでした。UNIVBEを使うと少し動きが軽くなりました。その後手に入れたVoodoo1とは比べ物になりませんでしたが…そんな時代もあったということで。

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