Windows10で楽しむWindows 98/XP/7ゲーム(4)DOSBox中級編

こんにちは!Ziemaです。

前回は設定済みのDOSBoxの設定を少し変えてDOSBoxシェルからゲームの設定画面を表示させるところまで解説しました。今回はすこし先に進んでDOSBoxのインストールからゲームのCD-ROMをマウントして、実際にHDDにゲームをインストールするまでを解説します。

ところで今回取り上げるのは1996年にリリースされたJane’s Advanced Tactical Fighters通称ATFです。MS-DOS上で動作するゲームでグラフィックは最大でも1024x768ドット256色で、航空機のモデリングも簡素なものでしたが、当時は好きな機体で手軽にドッグファイトを楽しめる、今でいえばAce Combat 7のような存在(?)でした。

前作のU.S.Navy Fightersにあった空母への着艦、スピンからの回復などのトレーニングミッションがないのが残念ですが、簡略化されたフライトモデルで誰でも気軽に楽しめます。

DOSBox-0.74-3の入手

DOSBoxにはいろいろな派生バージョンがありますが、今回は本家のDOSBoxを使います。こちらでダウンロードできます。2022/9/19時点での最新バージョンは0.74-3です。

DOSBoxのインストール

インストールは簡単です。ダウンロードした「DOSBox0.74-3-win32.exe」をダブルクリックすると、自動的に「C:\ProframFiles(x86)」以下にインストールされて、デスクトップにショートカットが作成されます。またスタートメニューの中に一群の関連アプリのショートカットが作成されます。

DOSBoxの設定

スタートメニューのDOSBox0.74-3フォルダの中のDOSBox0.74-3 Optionを起動します。「DOSBox0.74-3.conf」というファイルが開きます。これがDOSBoxの設定ファイルです。DOSBoxを使う前に若干変更する必要があります。

[sdl]セクションの変更

fullscreen=false
fulldouble=false
fullresolution=original
windowresolution=original
output=surface

fullscreen=false
fulldouble=false
fullresolution=1280x1024
windowresolution=1280x1024
output=surface

に換えます。これはオリジナルのウインドウだと小さすぎるからで好みの大きさを設定すれば大丈夫です。

[cpu]セクションの変更

ATFの推奨環境はCPU:486以上なのでCPU Type をPentium_slowにしておきます。Cyclesはmaxに変更します(cyclesはCPUの動作速度でautoだと勝手に速度が低下してフリーズしたようになることがあるため)。

core=auto
cputype=auto
cycles=auto

core=auto
cputype=pentium_slow
cycles=max

[joystick]セクションの変更

joysticktype=auto
timed=true
autofire=false
swap34=false
buttonwrap=false

以下の様に変更します。swap34は3軸と4軸を入れ替える設定です。古いゲームではなぜか私の使っているT Flight HOTAS Xのスラスター軸(3軸)とラダー軸(4軸)が入れ替わって認識されるため、trueに設定する必要がありました。(ラダーを踏むと加速して、スロットルを開けると機体がスピンを始めます(笑))。ジョイスティックのタイプは自動的に認識されるのでこのままにしておきます。

joysticktype=auto
timed=false
autofire=false
swap34=true
buttonwrap=false

[autoexec]セクションの変更

次のように書き足します。ここに書かれた内容はDOSBoxの起動時に実行されます。

mount c x:\dosgame\

mount d y:\ -t cdrom

1行目の 「x:\dosgame\」はDOSBoxのC:ドライブとしてマウントするフォルダを指定します。名前は何でも構いませんがあらかじめ作っておく必要があります。

2行目は光学ドライブのマウントです。本体に実際に接続されたドライブを指定します。(USB接続のドライブでもOKです。)y:ドライブならy:\と指定します。コマンドラインオプションの「-t cdrom」はこのドライブをCD-ROMとしてマウントするために付けます。x,yは適宜、自分の環境に読み替えてください。)

ディスクのISOイメージがある場合は直接イメージファイルをマウントすることもできます。2行目を

imgmount y:\iso image\イメージファイル名 -t cdrom

とします。y:\iso image\はイメージファイルが存在するフォルダです。)最近ではDVD/BRドライブが付いていないPCも多いので便利な機能です。

今回はコマンドを[autoexec]セクションに記述しましたが、もちろんDOSBoxのシェル画面でコマンド入力しても構いません。毎回コマンドを打ち込むのが面倒ならば[autoexec]セクションに記述しておけばよいです。

DOSBoxの起動とATFのインストール。

デスクトップのショートカットからDOSBoxを起動してみましょう。古くからのWindwsユーザーの方ならよくご存じのDOSプロンプトのような画面が表示されます。

(この画面ではDOSプロンプトのコマンドがほとんど通ります。試しにdirと入力するとドライブ内のファイルの一覧が表示されます。もちろんcd、typeなども同様です。)

Z:>

これが初期のカレントドライブで「Z:」です。カレントドライブを「D:」に変更します。

d:

と入力してエンターを押します。

D:>

と表示が変わったら、次にインストーラーを起動します。

D:>Install

と入力してエンターを押します。インストール画面が表示されます。当時のDOSゲームでよく見受けられたGUI風のCUI画面です。

Mein MenuでInstall ATF with Midi Musicを選択します。Digital MusicはCDを読みに行くのでタイムラグが発生します、Midi Musicを選んだほうが良いでしょう。

インストール先はCドライブを選択します。

インストールフォルダはデフォルトで構いません。

ファイルがコピーされていきます。

インストール終了したらExit to DOSを選択

最後に何かキーを押すとDOSBoxの画面に戻ります。

ATFと入力するとATFが起動します。JANE’S軍事年鑑から戦車が飛び出すムービーが流れます。

起動後の画面はこんな感じ、BGMはMidiで鳴るんですが当時使っていたSoundBlaster32 AWEはいい音でした…。テンションも上がったものです。

640×480と800x600モードでは2Dですが一応コックピットも表示されます。

F-14のコックピット

計器類は四隅に表示されます。

F-22Aのコックピット

F-22A、ハリア-、F/A-18、F-14、X-32などなど飛ばせる機体が多いのも特徴でした。

砂漠の上を飛ぶF-22A簡素なもでりんぐですが3Dというのが当時は新しかったんですが、そういえばTomb Raiderも最初はこんなカクカクのグラフィックでしたね。
編隊を組むX-32、この後登場するのが3dfx対応のフライトシム群です。

最終設定

毎回コマンドを入力するのは面倒なので再度DOSBox0.74-3 Optionを起動します。[autoexec]のセクションに次のように書き加えます。

mount c x:\dosgame\

mount d y:\ -t cdrom

c:

cd .\janes\atf\

atf

これでDOSBoxを起動すると同時にATFが起動するようになりますがCD-ROMをドライブに入れておかないと起動しません。最近ではDVD/BRDドライブがないPCも多いですから、ディスクのISOイメージを作っておけばいちいちディスクを入れなくても済むのでお勧めです。

終わりに

この記事を書くために久しぶりにATFをインストールしてプレイしてみました。レトロなゲームですが飛ばせる機体の種類が多いので1024x768の256色のグラフィックを脳内で補完しつつ(そういえば、初代のトゥームレイダーもこんなカクカクのグラフィックでしたね)ミッションをこなしてゆくと、これが結構面白いのです。最近でも駿河屋などでたまにATFの中古品を見かけることもあります。興味のある方は試してみてはいかがでしょうか?

次回はDOSBox上級編です。DOSBoxで3dfx対応ゲームを動かす方法について解説します。